ここでは、ビールの原料となる麦芽を粉砕機で細かくしていくよ。
今までは2ローラーの粉砕機だったけど4ローラーになって、より繊細に理想的な粒径が得られるようになったんだ。

ここは仕込み室だよ。
仕込み室では、ミル室で粉砕した麦芽をつかって麦汁（ばくじゅう）をつくるんだ。
同じような形の釜が３つ並んでいるけど用途がそれぞれ違うんだよ。
【仕込窯】（右奥の釜）
細かくした麦芽と、お湯をまぜあわせる。

【濾過層】（中央の釜）
麦芽の固形物を取り除き、麦汁を抽出する。

【煮沸釜】（右奥の釜 仕込釜と兼用）
抽出した麦汁にホップを加え煮沸する。苦みと香りづけをします。

【ワールプール】（左の釜）
タンパク質やホップ粕を沈殿して取り除く。

麦汁は、麦の糖分を抽出したもので、飲むと甘いんだ。
この麦汁にホップを加えて、酵母で発酵させたものがビールになるんだね。 ホップはビールに苦みや香りづけをするほか、麦汁の中の雑味を吸着してくれたり、ビールの泡のきめを細かくしてくれる効果があるんだ。

この発酵タンクの中に酵母を加えることによって、麦汁を発酵させるんだよ。
発酵というのは、ここでは麦汁の中にある糖分を、酵母がアルコールと二酸化炭素に分解することなんだ。
発酵することで、麦汁からいよいよビールになるんだよ。

発酵を終えたビールは貯蔵タンクに入れて熟成、保管するんだ。
オラホビール工場には、1基に最大6000ℓ貯蔵できるタンクが3基あるんだよ。

ここで、貯蔵タンクの中のビールを缶に詰める作業をするんだ。　みんな衛生面にはとっても気をつかって作業しているよ。　ぼくたちのクオリティを保つため、機器や目視でチェックして品質管理を徹底しているんだ。